VMware Fusion 4 にdebian 6(デスクトップ環境なし)をインストールした時の手順の記録
先日MacのVMware Fusion上で、debianの環境を作成したので、次回スムーズに作業ができるように、その手順をメモ。
お題は、コンソール上で作業を行うための、小さな環境を作るというもの。ただし、日本語表示と日本語入力はできるようにします。
1. Installing Debian GNU/Linux via the Internetから、自分の場合、Smaller CDs(debian-6.0.4-i386-businesscard.iso)を選択。ダウンロード。
2. VMware Fusionのメニューから、ファイル→新規→ディスクを使用せずに続行→オペレーティングシステムのインストールディスクまたはイメージを使用→先ほどダウンロードしたisoファイルを選択して開く。→オペレーティングシステムとバージョンを選択(それぞれ“Linux”と“Debian 6”を指定)→終了で、インストールを始めます。
3.指示にしたがってインストール。途中、デスクトップ環境のチェックは外して、最下行の基本部分のみチェック。自分はその他SSHサーバーを指定しました。言語は日本語、キーボードはjp106を選択しています。
4.インストーラがdebianをインストールします。
5.コンソールにログイン。日本語のメッセージは文字化けすると思いますが、
export LANG=C
で、英語のメッセージ表示が可能です。
6.jfbterm, uim-fep, uim-anthyをインストール。
apt-get install jfbterm uim-fep uim-anthy
7.フレームバッファを有効化。
modprobe vga16fbで何も表示が出ないはず。
echo "vga16fb" >> /etc/modules
update-modules
8./usr/share/uim/generic-key-custom.scmを編集する。(適宜バックアップをとって下さい)
;;;(define-custom 'generic-on-key '("zenkaku-hankaku" "
↓
(define-custom 'generic-on-key '("zenkaku-hankaku" "<Control>j")
;;;(define-custom 'generic-off-key '("zenkaku-hankaku" "
↓
(define-custom 'generic-off-key '("zenkaku-hankaku" "<Control>j")
により、Ctrl+jで日本語変換をon/offできるようになります。
9.anthyを利用可能な状態で、jfbtermを起動してみる。
jfbterm -q -e uim-fep -u anthy
必要なら、
export LANG=jp_JP.UTF-8
を設定して下さい。
これで、日本語表示と日本語変換が可能になると思います。
10.毎回jfbtermを手動起動するのは大変なので、.bashrcに以下を追記。
case $TERM in
linux)
if [ -c /dev/fb0 ]; then
jfbterm -q -e uim-fep -u anthy
exit
fi
;;
esac
11.VMware Toolsをインストールします。ディレクトリ共有など利用できるようになるので、とても便利。VMwareのメニューから仮想マシン→VMware Toolsのインストールを実行。次に以下の手順を実行。
apt-get install gcc linux-headers-2.6.32-5-all make
(VMware Toolsをmakeするために必要。)
mkdir /mnt/cdrom
mount /dev/cdrom /mnt/cdrom
(ダウンロードしたVMware ToolsはCD-ROMにあるように見えるので、CD-ROMドライブをマウントします。)
cd ~
mkdir work
cd work
tar xfvz /mnt/cdrom/VMwareTools-8.8.1-528969.tar.gz
(ファイル名は実在のものを指定すること)
cd vmware-tools-distrib/
./vmware-install.pl
(質問に答えていく。基本的にデフォルトでO.K.のはず。)
これで、VMwareの設定から、共有設定をすれば、/mnt/hgfs/配下に共有ディレクトリが見えるでしょう。
12.後は、emacsやscreen等、適宜環境をインストールして下さい。
参考ページ
日本語コンソールの設定:UNIXな生活
KNOPPIX6.2でFbTerm:ある痴れ者の日記
Let's note CF-A77をレトロに使ってみる(1)ORFITRAS blog
もう俺、Debianでいいや(猫にルビー)
debianコンソールの日本語環境:思いつくままに(コンピュータ編)
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