HDL2-G2.0からAS-202TEへのデータ移行
「HDL2-G2.0を購入しました」に記載したとおり、2010年9月18日に購入して以来、使用してきたHDL2-G2.0(IO-DATA)ですが、最近稼働しなくなってしまったことを機会に、このGWに新たなNASを導入することにしました。
最初はMacからHDL2-G2.0が見えなくなってしまったので、avahiの不具合か?と思ってNASのネットワーク設定をいじっていたら、ネットワークからNASが本格的に見えなくなってしまい…。結局、Macのセキュリティソフトの設定が家庭内ネットワークから公共ネットワークになっていて、ローカルネットワーク内のNASがMacから見えなくなっていた、という冴えない原因でした。しかし、最近、おそらく発熱のせいだと思うのですが、大容量のファイルの転送に失敗することがあって、NASの調子が悪くなってきたことを感じていたので、これを機会にNASを更新することにしたのです。
しかし、このデータ移行に結構手間取ったので、その手順をメモしておくことにします。
目次
1.NASの購入
2.データ移行
3.補足
1.NASの購入
久しぶりにアキバに出かけてNASを物色。今回は国内メーカーは対象外として、最初は某老舗メーカー製の格安NASを考えていたのですが、つい、HDMI端子とAtomデュアルコア、メモリ1GBを搭載してこの値段、に目が眩んでasustor製AS-202TEを購入。WDのRED2TB×2をRAID 1で運用することにしました。最初検討していた予算はオーバーしましたが、まあ仕方ないか…
なお、NASを購入したお店で、サービスでリモコンとasustorボールペンをつけてくれました。ありがとうございます、○リオ・○ペックさん。
2.データ移行
結論から言えば、2015年01月31日の日記です:魔法使いの森に記載されていることに尽きます。ありがとうございます。でも、嗚呼、もっと早くこの記事を見つけていれば…。
NASをRAID 1で運用しているとしても、定期的に外部媒体に(通常読めるフォーマットで)バックアップをとるのがセオリなのですが、無精のため、部分的にしか外部媒体にバックアップがなく…、ぜひHDL2-G2.0のHDDからデータを抜く必要がありました。そこで、HDL2-G2.0からHDDを取り出し、HDDクレードルに挿してvmware playerで稼働しているubuntuのディスクシステムにマウントします。
マウントはできたのですが、あれ、xfs領域の中身が空?汗…
念のため、KNOPPIXのCDから起動して同様に試しましたが、結果は概ね変わらず。
RAIDを構成していたHDDのクローンを作成して、xfs_check, xfs_repair -Lv を試すも、xfs_repairはまともに完了すらできず。
TestDiskを使うも、パーティションのStructureは正常。ここまできて、ようやくおかしいと思い、ネットで調査。
ここで、ようやく、上のサイトに辿り着いたわけで、要するに、ARM Linuxで作成したxfsパーティションをx86 Linuxで読むことはできない、ということが分かりました。HDL2-A4.0で遊ぶも参照。
こうすると、道は3つ。
i) HDL2-G2.0のハードはおそらく壊れていないので、設定情報をなんとか修正して正常に起動させた後、データを抽出。
ii) 他のARM Linix マシン(例えばRaspberry Pi)からマウントしてデータを抽出。
iii) xfs領域をまともに読めるソフトウェアを使用。
i) はうまくいけば早いし、費用はかからないけど、そもそも大容量ファイルの転送に不安があるのでやめ。
また、i) と ii)は、マシンが非力であることを考えると、うまくいっても、抽出&新NASへのデータ複製に時間がかかることが予想され、これからこの方法を試す手間を考えると、少し心折れ気味ということもあり(汗)。
というわけで、上のサイト同様、対処案はiii) に決定。
またしても上のサイトのとおりになりますが、Raise Data Recovery for XFSで読み出せました。このソフトは試用可能で、xfs領域の中身を読み出せそうということが分かったので購入。日本代理店もありますが、英語表示でよければSysDev Laboratoriesからダウンロードでき、Avangate BVから支払い可能です。こちらの方が現時点での円ユーロレートで1000円以上お得。
このソフトを使って、複製対象ディレクトリのデータをNTFSフォーマットしたHDDにコピーし、このHDDをAS-202TEのUSBに接続及びマウントした後、
rsync -av source_dir target_dir
してデータを移行しました。
気になるようであれば、移行後、sshを使ってadminでログインして、移行データをchownすると良いと思います。
3.補足
ThinkPad E440をKNOPPIX CDから起動するところで四苦八苦。BIOS→SecurityにおいてSecure BootをDIsabledに変更 & BIOS→Startupにおいて、UEFI/Legacy BootをBothに変更する必要がありました。
今回の顛末は以上ですが、本当に勉強になりました。
ちなみに、AS-202TEのADMバージョンは2.4.0.RFU6、afpdのバージョンは3.0.5でした。
なんとかデータ移行できましたので、これからAS-202TEを使って色々遊んでみるつもりです。
| 固定リンク
「NAS」カテゴリの記事
- NASにiTunesライブラリを置く時に注意する事(その2)(2019.01.13)
- NAS(AS-202TE)の個人ディレクトリでCGIを動かしてみた(2017.11.15)
- NAS(AS-202TE)でTracとGit連携(2017.10.29)
- AS-202TEにTracをインストールする(2017.09.23)
- AS-202TEにmod_wsgiをインストールする(2017.09.19)
コメント