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2016.12.30

Bash on Ubuntu on Windows 14.04LTSから16.04LTSにアップグレード

今年は、Bash on Ubuntu on Windows (Windows Subsystem for Linux (WSL))について、いろいろ試してみました。

Windows 10 Pro Insider Preview Build 14316を入れてみた
Bash on Ubuntu on Windows -- Build 14342
Bash on Ubuntu on Windows とX Windowの組み合わせで日本語表示と日本語入力
Bash on Ubuntu on Windowsにpyenvとanacondaをインストール
Bash on Ubuntu on WindowsでemacsやRStudioをインストールしてX Windowで動かす
Bash on Ubuntu on Windows とX Windowの組み合わせで日本語表示と日本語入力(その2)

この度、Windows 10 Pro Insider Preview Build 14986で、Ubuntuを14.04LTSから16.04LTSにアップグレードしたところ、状況がかなり改善されていましたので、メモしておきます。

1.Ubuntu 14.04LTSから16.04にアップグレード

Ubuntu 14.04LTSから16.04LTSに勝手にアップグレードされるわけではありません。


$ sudo do-release-upgrade

でアップデートされるようですが、私の場合はうまくアップグレード完了できませんでしたので、再インストールすることにしました。

コマンドプロンプトから、


> lxrun /uninstall /full

/fullを付けることで、ホームディレクトリや設定情報を含めてアンインストールできます。
続けて、

> lxrun /install

するとインストールできます。
ユーザー名やパスワードを聞かれるので、答えていけばインストールできます。
言語設定も、Windowsの言語設定をもとに回答するだけで完了するので、とっても楽!

WSL その43 - Ubuntu 14.04からUbuntu 16.04へアップグレードするには:kledgeb
WSL その49 - WSLがUbuntu 16.04をサポート:kledgeb
に詳細なアップグレード方法が公開されています。ありがとうございます。

2.基本的なパッケージをインストール

WSLの初期状態では、最低限のパッケージしかインストールされていませんので、必要なパッケージを順次インストールしていきます。


$ sudo apt-get install build-essential

として、コンパイラ等のビルド環境をインストールします。

次に、Windowsで動作するXサーバとして、VcXsvを使うのですが、OpenGLを使えるようにします。


$ sudo apt-get install mesa-utils
$ glxinfo

3.フォントとdbusをインストール

$ sudo apt-get install fonts-ipafont
$ sudo apt-get install unifont
$ sudo apt-get install dbus-x11

4.日本語入力のための環境をインストール

ここまでですと、日本語入力ができませんので、uimをインストールして設定をします。


$ sudo apt-get install uim uim-fep uim-anthy uim-xim anthy.el

設定ファイル等については、Bash on Ubuntu on Windows とX Windowの組み合わせで日本語表示と日本語入力(その2)をご参照ください。

emacsのパッケージをインストールして動作することを確認できました。


$ sudo apt-get install emacs
$ emacs &

(2017.01.01追記)
emacsのパッケージをそのまま使った場合、Windowの描画が正常に動きませんでしたのでmakeからしました。
基本的には、Bash on Ubuntu on WindowsでemacsやRStudioをインストールしてX Windowで動かすのとおりですが、異なるところを書いておきます。

パッケージの追加をします。


$ sudo apt-get install libgtk-3-0 libgtk-3-dev libgtk-3-bin libgtk-3-common
$ sudo apt-get install libxaw7 libxaw7-dev
$ sudo apt-get install libgif7 libgif-dev libtiff5 libtiff5-dev
$ sudo apt-get install anthy-el
$ cd emacs-25.1
$ ./configure --with-x-toolkit=lucid --prefix=/usr/local/emacs
$ make
$ sudo make install
$ /usr/local/emacs/bin/emacs &

~/.emacs.d/init.elの内容は以下のとおり。


;;; 日本語をデフォルトにする。
(set-language-environment "Japanese")
;;; anthy.elをロードできるようにする(必要に応じて)。
(push "/usr/share/emacs/site-lisp/anthy/" load-path)
;;; anthy.elをロードする
(load-library "anthy")
(load-file "/usr/share/emacs/site-lisp/anthy/leim-list.el")
;;; japanese-anthyをディフォルトのinput-methodにする。
(setq default-input-method 'japanese-anthy)

(2017.01.01追記ここまで)

gimpも動作します。


$ sudo apt-get install gimp
$ gimp &

firefoxもインストールしてみました.


$ sudo apt-get install firefox
$ firefox &

R言語とRStudioをインストールしてみます。


$ sudo apt-get install r-base
$ sudo apt-get install libgstreamer0.10-0 libjpeg62 libgstreamer-plugins-base0.10-0 libxslt1-dbg
$ wget https://download1.rstudio.org/rstudio-1.0.44-amd64.deb
$ sudo dpkg -i rstudio-1.0.44-amd64.deb
$ rstudio &

インストールするパッケージとその順番によっては差が出るでしょうが、このような感じです。

5.LAMP環境をインストール

Ubuntu同様LAMP環境の構築が可能です。
Apache2の設定については、情報が多くありますのでここでは簡単に触れる程度にしておきます。
一例程度に受け取っていただければ幸いです。


$ sudo apt-get install apache2
$ sudo apt-get install apache2-data apache2-utils
$ sudo apt-get install mysql-client mysql-server mysql-common
$ sudo apt-get install php php-mysql php-common php-cgi libapache2-mod-php
$ sudo apt-get install phpmyadmin

適宜、設定ファイルを書き換えたり、モジュールを有効化していくわけですが、ここでは割愛します。

ただし、以下のような設定はうまく動作しません。


$ sudo apt-get install init-system-helpers
$ sudo update-rc.d apache2 defaults

bash.exeを実行する際に、自動的にサービスを有功にするわけではありません。
したがって、

$ sudo service mysql start
$ sudo service apache2 start

こうすると、Windowsで動作しているFirefoxからlocalhostにアクセスするとapache2が動作している事が確認できます。さらに、localhost/phpmyadminにアクセスすると、PhpMyAdminが動作していることを確認できます。

ただし、mysqlやapache2は、都度サービスを有効にする必要があります。
ローカルの開発環境・試験環境として使えると、重宝するのではないかと思います。

それでは、今年もお世話になりました。よい年の瀬を迎えられるようお祈り申し上げます。

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コメント

こんにちは!私は主にWindows10proを使用しています。最近はanacondaでpython2系を勉強しています。

bash on ubuntu on windowsではdefaultでpython2.7.6と3.4が入っていますがFull-Upgradeしたら$sudoが効かなくなってしまい元に戻しました。

Windows10_InsiderPreview_Client_x64_ja-jp_14986.isoこれも試してUbuntu16.04になりPython2.7.12と3.5.2が入りましたが
Office2013plsのライセンスが認識されなくなり元に戻しました。

VMではVagrantで使ったりあるいはWindowsを入れてWindows10_InsiderPreview_Client_x64_ja-jp_14986.isoをinstallして問題なく動いていますが
本機ではストップ状態です。ただいえることはWindowsでubuntuを使えるのはとてもうれしいですがまだまだ問題がありそうですね

投稿: kasaburanka | 2017.01.31 10:46

kasaburanka様

コメントありがとうございます。
Insider Preview版は、市販アプリは動かないものもあったりしますね。仕事の環境だったりすると採用は避けたほうがいいこともありそうです。
私は趣味半分以上の環境で、ぼちぼち試しているところです。

投稿: tonop | 2017.02.01 00:39

お教えください。bash on ubuntu on windowsはdefaultでpython2.7.6/3.4.2?が入っていますし16.04にupgradeすると$ sudoが効かなくなります。
Windows10_InsiderPreview_Client_x64_ja-jp_14986.isoでupgradeするとoffice2013Plsが認証されないということになり困っています
何か良い方法がありますか?ubuntu14.04のままでPython2.7.12/3.5.2にupgradeして日本語入力ができるようにしたいです。

投稿: kasaburanka | 2017.02.07 10:04

kasaburanka様

コメントありがとうございます。
私の方では、VirtualBoxのWindows 10とWindows 10 Insider PreviewをインストールしたNote PCを使用しています。
VirtualBoxにインストールした方ではUbuntu 14.04でPython 2.7.6/3.4.3が入っています。後者にはUbuntu 16.04を入れています。
どちらもOffice 2013が使用できています。Insider Previewの方はセキュリティソフトのMcafeeが入りませんでした。
とりとめないですが、当方はこんな状況です。状況が異なるため、お役に立てる情報を提供できず、すみません。ちなみに、当方では14.04から16.04へのupgradeはうまくいかず、bashをfull uninstallしてからinstallし直しております。

投稿: tonop | 2017.02.09 01:39

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