TP-LINK AC750 Wi-Fi Range Extender RE200を設置してみた
この5月に部屋の模様替えをし、私の机とMac miniをWi-Fi親機のある部屋から移動することになりました。
その結果、Mac miniの無線の掴みが不安定になってしまいました。もともと受信感度がいいわけでもありませんしね。
そこで、無線LAN中継器を導入しましたので、その導入過程をメモ。
購入したのは、TP-LINKのAC750 Wi-Fi Range Extender RE200です。安いのと、LANポートがあるのが良いと思ったので購入しました。LANポートがあるので無線LAN子機としても使えるわけです。
1.形状は少々微妙で、他の電源コードと干渉する可能性があります。同じコンセントにトリプルタップを挿していたのですが、干渉したので、平型トリプルタップを挿してRE200をこのトリプルタップに挿す構成にしました。
もっとも、これは大した問題ではないと思います。
次に設定です。(上の写真のLANケーブルは外した状態で行います)
本製品には、本製品と、クイックインストールガイドとLANケーブル(1mくらい)が同梱されています。
クイックインストールガイドでとりあえずの設定は可能です。
WPSを使うかんたん設定も可能とのことですが、ここではWeb設定で行いました。
(もちろんWPSでもいいのでしょうが(自分は試さず)、後述の理由により、Web設定も使えた方が良いです)
2.本製品をコンセントに挿した後、Mac miniのWi-Fi一覧からTP-LINKを選択します。
3.Wi-Fi接続できたら、ブラウザから設定画面を表示します。URLは、クイックインストールガイドのとおり、192.168.0.254を指定します。続けてガイドに記載されたIDとパスワードを入力してログインします。
4.設定ウィザードを進むと、アクセスポイントが表示されます。
5.接続すべきSSIDを選択して進みます。
なお、AP親機は、BUFFALO社のWZR-HP-G301NHです(古い…2.4GHz帯しか対応していないため、本製品のデュアルバンド対応をフルに生かせないわけですが…)。
6.認証方式やKEY情報等入力します。SSIDを親機と区別したければカスタムして名前を付けられます。
7.5GHz帯も同様に設定します。ここでは、残念ながら、親機が5GHzに対応していないためスキップしました。
8.設定が終わったら、確認画面が出て、問題なければ再起動します。
これで、リピーター機能が有効になっているはず!
Mac miniと本製品をLANケーブルを繋いでWi-Fiを無効化します。ネットワーク接続が安定したことが確認できました。
この後、ID及びパスワードの変更、ファームウェアの更新をやっておくべきです。
TP-LINKでは、機器設定のためのアプリとしてAndroidで動作するTetherというアプリを用意しています。こちらをダウンロードしたところ、なんと、RE200は対象外…今のところ、詳細な設定のためにはWeb設定しかないようです。
9.LanScanして、RE200のIPアドレスを調べてURLにIPアドレスを指定してWebブラウザで管理画面を開きます。なお、クイックインストールガイドにあるtplinkrepeater.netは本製品の設定後は外部リンクにとんでしまいます。
10.管理項目が選択可能になっていますので、必要に応じて適宜設定変更を行います。
メーカーのサポートサイトからファームウェアのバージョンアップ版をダウンロードしてファームウェアのバージョンを上げます。また、ログインIDとパスワード変更もしておきます。
なお、2.の状態に戻すには、本製品のリセットボタンをピンで押します。例えば、AP親機を交換したり、KEY情報を変更した場合など、です。
11.コメント
Amazonのカスタマーレビューを見ると、結構評価がばらついているようです。初期不良と思われるコメントもありましたが、無線機器の難しさに起因するものもあるように感じました。
・AndroidのWifi Analyzerなどで、原因がAPからの電波が弱いことであることを把握してからWi-Fi中継器を導入します。AP親機に問題がある場合には中継器は解決になりません。また、全く電波を掴まないところに本製品を設置しても意味ありませんので。できれば、本製品を配置しようとしている箇所の電波状況は予め確認しておくと良いでしょう。また、本製品の設置にあわせてAP親機の設置場所の調整やアンテナ調整が必要になることもあるかもしれません。
・本製品で通信速度が向上するかは環境と状況次第。
電波が弱いため通信速度が低下している場合、本製品により通信速度は向上すると思います。自分の場合、通信が不安定でよく切れていたので、本製品導入で通信は安定しましたし、通信速度も向上しました。
ただし、本製品の原理上、2.4GHzと5GHz帯のそれぞれのバンドにCPUを1つづつ割り当てているため、同じバンド拡張の範囲の通信では、親機の速度からはどうしても低下してしまうのです(原理的には半分程度)。したがって、AP親機を掴める場所で本製品を掴んだ場合、かえって通信速度が低下しちゃった、というケースはあり得るのです。
なお、本製品には、ハイスピードモードがあります。AP親機が2.4GHzと5GHzのデュアルバンドの場合、二つあるCPUの一方を本製品とAP親機の通信に専念させ、もう一方を本製品とLAN子機の間の通信に専念させることで2倍早くなる、そうです。
ちなみに、本製品とLAN子機を5GHz帯で通信し、本製品とAP親機間は2.4GHz帯で通信した場合と、本製品とLAN子機を2.4GHz帯で通信し、本製品とAP親機間は2.4GHz帯で通信した場合では、前者の方が通信速度の向上幅が大きかったです。わざわざ手動で切り替えるほどでもないでしょうけど。
通信速度を気にするなら上位機種を購入したほうが良いでしょうね。
また、通信速度が低下するケースとして、他のAPと干渉するケースも考えられます。集合住宅とか宅地などです。このケースではLAN中継器で解決できるとは限りません。
・MACアクセス制限している方は、本製品の設置時は制限を解除する必要があります。
以下にあるとおり、MACアクセス制限は可能なようですが…私は制限しておりませんので試していません。
TP-Link RE200 とMACアドレス:あれやこれや備忘録
・本製品は、SSIDステルスモードに対応してません。
・マニュアルに日本語がなく、英語になってしまう。
日本語のクイックインストールガイドが本製品に付属してきますが、詳細なマニュアルは英語のものをダウンロードすることになります。細かいところを確認するにはやはりマニュアルが必要になりますので。
また、本製品の管理画面は日本語化されていますが、ところどころ微妙な表現も。ご愛嬌ですが。
・稼働後の状況
Amazonのカスタマーレビューを見ていると、稼働後すぐ又は次第に使えなくなった、という書き込みがありました。初期不良の可能性もあるのでなんともいえないですが、無線LANの使用状況や、家電の配置の変化などいろいろ原因はありうると思います。ルーターも中継器もマイコンが入っていますので、再起動してみると状況が改善することもあります。発熱がすごいという書き込みもあって、確かに結構熱を保つのですが、電源内蔵型でもあり、ルーターや無線機器でもあるので、ある程度は仕方ないかもしれません。私も、本製品を使い始めたのがこの7月からですので、このあたり、しばらく使ってみて評価したいです。
総合的には、本製品はコストパフォーマンスが大変高く、自分の環境では電波受信状態が大幅に向上しましたので、私は満足しております。
なお、近日中にハードウェアバージョンV2が出るそうです…性能など良くなるんでしょうか…
| 固定リンク
「パソコン・インターネット」カテゴリの記事
- WSL及びUbuntuのインストール手順を再整理しておく(2018年版)(2018.04.18)
- Bash on Ubuntu on Windows -- ネットワークドライブをマウントする(2017.04.28)
- SSHクライアントからWSLまたはHyper-Vで稼働するUbuntuを使ってみる(2018.02.27)
- Bash on Ubuntu on Windows 14.04LTSから16.04LTSにアップグレード(2016.12.30)
- Windows 10上のHyper-VでUbuntuを動かしてネットワーク設定(NAT)を行う(2018.01.08)
コメント