WSLでJupyter notebookを使う&ショートカット・アイコンから実行する
(2020.04.14追記)
WSLでJupyter Labを使う&ショートカット・アイコンから実行するを書きましたので、併せてお読みください。
(2020.04.14追記ここまで)
MicrosoftからWSL 2が発表されましたね(アナウンスはここ )。
これまで、
WSL及びUbuntuのインストール手順を再整理しておく(2018年版)
など、WSLを試してきましたが、これまでのエミュレータに代えてLinuxカーネルをWindowsに組み込むなど、仕組みがずいぶん変わるとのことです。現行WSLは互換性について順次改善が進んできたものの問題が残っていたので、WSL 2に期待しています。
WSL 2はいずれ試したいと思っていますが、今回はWSLのJupyter notebookを簡単に起動する方法を試してみたのでその記録です。
試した環境は、
エディション Windows 10 Pro
バージョン 1903
OSビルド 18362.86
です。
また、今現在Microsoft StoreにあるUbuntuのバージョンはこちら。
$ lsb_release -a
No LSB modules are available.
Distributor ID: Ubuntu
Description: Ubuntu 18.04.2 LTS
Release: 18.04
Codename: bionic
やりたいことは、UbuntuのWSL環境を構築して、ショートカットをダブルクリックするとJupyter Notebookが起動できるようにすることです。まず、WSLで動作するUbuntu環境にJupyter notebookをインストールします。
$ sudo apt install jupyter-core
$ sudo apt install jupyter-notebook
次にWindows側からJupyter notebookを呼び出す設定を行います。まず、WSLのデフォルトをUbuntuにします。PowerShellを管理者権限で起動して
> wslconfig /l
すると、インストールされているディストリビューション一覧が表示されます。どのディストリビューションが規定のディストリビューションか確認して、もし適切でなければ適切なディストリビューションを設定します。
> wslconfig /s Ubuntu
もし適切でなければ、後ほどファイルを実行した時に
sudo: /home/tonop/myScript/startService.sh: command not found
が表示されて所定のシェルスクリプトが実行されません。違うディストリビューション環境のファイルを実行しようとするのだから当然ですね。
ショートカットからPS1ファイルを呼び出して実行しますので、PowerShell においてPS1ファイルを実行できるように権限設定します。Windows PowerShellを管理者権限で起動して以下のコマンドを実行します。
> Get-ExecutionPolicy
Restricted
> Set-ExecutionPolicy RemoteSigned
すると選択肢を問い合わせられるので、”Y”を選択すると権限設定が変更されます。
> Get-ExecutionPolicy
RemoteSigned
デスクトップにショートカットフォルダ“WSLScript”ショートカットstartJupyterを作成しました。
次にショートカットのプロパティを設定します。
ショートカットのリンク先は
C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe -noexit C:\Users\tonop\myScript\startJupyter.ps1
-noexitを付加することで、Shellを実行した後もターミナルが残ります。
作業フォルダは
C:\Users\tonop\myScript
のように適宜適切なフォルダを設定します。(myScriptフォルダの中でショートカットを作成すると、自動的に設定されるのではないでしょうか)
startJupyter.ps1は以下のとおりとしました。
wsl jupyter notebook ~/wsl_work
ここでは、~/wsl_workはjupyter notebook用ファイルの場所と仮定しています。ショートカットをダブルクリックすると下図のようなターミナル画面が起動します。
httpで始まるトークンを含むURLを指定してブラウザを起動します。
Jupyter notebookが起動しました。
| 固定リンク
「パソコン・インターネット」カテゴリの記事
- 実家のAmazon Echo Show 5に別アカウントのAmazon Alexaアプリから呼びかけするためのAlexaアプリによる設定(2025.01.02)
- Intel Mac で ELYZA-japanese-Llama-2-13b 及び phi-2 とllama.cppで戯れてみた(2024.01.14)
- 分離型キーボードで親指シフト(NICOLA配列)を試す(Majestouch Xacro M10SP JIS配列)(2024.01.06)
- Microsoft Office Word のショートカットキーの一部をEmacs風のキーバインドにしてみた(2023.12.18)
- Intel Mac上でllama.cppのサーバ機能を使って日本語LLMを使ってみる(2023.11.12)
コメント